【小・中学校1人1端末時代】GIGAスクール構想とは?

こんにちは。シラチャの学習塾Liclassです。

突然ですが、みなさんはGIGAスクール構想をご存知でしょうか。

GIGAスクール構想とは一言で言うと「義務教育の9年間生徒全員に端末を1台支給し、学校内の通信ネットワークを整備する」構想になります。

令和時代を生きる子供たちにとってパソコンやスマホ・タブレットはもはや生活必需品であり、学習に欠かせないツールでもあります。

ICT教育の実現に向けて大きな足がかりとなるGIGAスクール構想について詳しく説明していきます。

【ICT教育の実現へ】GIGAスクール構想について知ろう!

GIGAスクールは「教育のICT化に向けた環境整備5ヵ年計画計画(2018〜2022年度)」として文部科学省が打ち出した構想で、正式名称をGlobal and Innovation Geteway for Allと言います。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、オンライン授業を余儀なくされた学校が多かったことも教育のICT 化を後押しする大きな要因となりました。

日本のICT教育の現状

これまでの学校のICT環境は地域間で格差が大きく、教育用コンピュータは平成31年の全国平均値で5.4人に1台という状況でした。

またOECD諸国と比較しても学校でデジタル危機を利用する時間は平均値の半分以下という結果で、ICT教育という点では世界から遅れを取っていると言っても過言ではない状況です。

GIGAスクール構想で知っておくべき3つのポイント

1. 1人1端末の実現

生徒一人ひとりにとって個別最適化した学習が可能になります。またデジタル教材を活用することで、教員側も個々の生徒の学習状況を把握できるといったメリットがあります。

2. 校内通信ネットワークの整備

→ICT教育を支えるインフラで、全生徒が同時にネット接続しても問題のない通信環境を整える必要があります。また校内のどこでも無線LANにアクセスできる環境が望ましいでしょう。

3. 学習用ツールと校務のクラウド化

→クラウドを活用することで教務や学校事務などを一括管理することができ、教員の業務効率化や負担軽減を図ることができます。

実現に向けた費用はどうなるの??

令和元年度の時点で2,318億円の補正予算が計上されています。

全国の小・中学校などが補助対象で、公立に2,173億円、私立に119億円、国立に26億円の予算が組まれています。

また、1人1端末を整備する費用として各学校に端末1台あたり4.5万円を上限とする補助が見込まれており、国公立と私立とで補助の割合が異なります。

問題点や課題は??

一番の課題は教員や親のITリテラシーだと言えるでしょう。

特に教員に関してはパソコンスキルや情報知識を専門的に指導していない人が大半です。

デジタルネイティブ世代の子供たちの方がかえってITリテラシーが高いということも考えられます。

また、セキュリティ面も課題の一つです。生徒や教員の個人情報が大量に入ったデータを保護するために適切に管理・運営することが求められるでしょう。

以上がGIGAスクール構想についての説明になります。

教育のICT化によって子供たちの学習が有意義なものになることを切に願っています(^^)